6月の地震発生回数は減少傾向に推移するかと思いきや、前月よりやや増加して34回であった。
今月の特徴としては、6月3日にM6.0 最大震度:5強の強震が珠洲市地域内で発生した。これは、1月6日のM5.4、最大震度:5強 (穴水町地域内)以来5ヵ月振りの規模である。
なお、以下のグラフ・図は、気象庁HPの「週間地震概況」資料に基づいて作成したものである。
6月3日の強震が引き金となり、近接したその周辺で多発している。
分布図の個々の震央にマウスカーソルを合わせると地震履歴が表示する。
これを見ると、能登半島北部の北東 ー 南西方向に余震域が広がって推移していることがわかる。
上図の領域 b を拡大したものが次の図になる。
6月3日の震源(震央)位置は、1月1日発生の本震位置から南東方向に4.5km離れた地点で発生している。
下図は、領域 b (珠洲市地域)の震源の立体的な分布(半年間)を表したもので、縦軸が震源の深さを示す。
この図から、本震以降の余震の震源は7~15kmの深さでほとんど発生している。
上図の領域 a を時間に対してプロットした図(縦軸:震央の緯度、横軸:時間)
下図は、領域 b を時間に対してプロットした図(縦軸:震央の緯度、横軸:時間)
下のグラフは、6月の市町地域別(周辺海域含む)の地震回数を表したものである。
次の表は、震央域別・日別に発生した地震回数を表したものである。(震央域名は任意の名称としてある。)
(注)空白欄は、地震が発生しなかったことを示す。
画像をクリックで、拡大画像がポップアップ表示する。元に戻すには、何も表示されていない任意の場所をクリックする。
下表は、震度1以上を観測した日別・最大震度別の地震回数を表にしたものである。
(注)空白欄は、震度を観測しなかったことを示す。
下図は、6月3日 6時31分 に発生した震度分布を表している。
下図は、領域 c (志賀町北部地域を中心とした領域)の、地図上でこの半年間の震央位置をプロットした図を表す。
この図から、本震 (1/1 16:10)が引き金となり、その2分後の16時12分に既存の断層帯に地震が誘発し始めた。
この領域の地震回数は、前述図の領域 c(珠洲市地域)に比べて約3倍多発している、また震度5以上の規模の大きい
余震についても2倍の数である。
下図は、領域 c (志賀町北部地域を中心とした領域)の、震源の立体的な分布(半年間)を表したもので、縦軸が震源の深さを示す。
下は、上図の震源深さの推移をわかりやすくするため折れ線グラフで表している。
この図から、震源の深さは0km(ごく浅い)~15kmの間でめまぐるしく推移していることがわかる。
また、1月16日の規模の大きい地震以降、3~10kmの深さで推移している。